生タコの下処理について

台所のシンクに大量のタコ 料理の豆知識

タウリンを多く含んでいて夏バテ対策の食材として重宝するタコ

この時期になるとスーパーでも生タコを売っているのをチラホラ見かけます(たこ漁が盛んな地域に住んでいるからかもしれませんが)

・ご自身で釣ってきた生たこ

・知り合いの釣り人や漁師さんからの頂き物の生たこ

・スーパーで買ってきた生たこ

内臓の処理やぬめり取りなど手間はかかりますが、茹でたタコを買ってきて食べるより、

やっぱり自宅で食べる茹でたてのタコが絶品です。

今回は下処理をやったことがない方に向けてタコの下処理について紹介します。

 

生ダコの食べ方〜下ごしらえ〜

 

内臓をとる

たこの胴体

頭(本当は胴)を裏返して内臓を取り出します。

足と頭の繋がってるところをハサミで切るとひっくり返しやすくなります。

タコの内臓

ひっくり返したら内臓を手で引き剥がすようにして取ります。

墨袋が破裂しないように気をつけてください。

周囲に墨が飛び散ります。

僕は失敗して家の天井に墨を飛ばして嫁にめちゃくちゃ怒られました。笑

失敗しないコツは

タコがヌルヌル滑りますが、内臓を握りつぶさないように指で引っ掛けて剥がすイメージでやると失敗しにくいです。

内臓を取り出したタコ

このように内臓が取り出せたら第一段階終了。
次にぬめり取り。

 

釣れたてのタコの頭(胴)をひっくり返したら活き締めにもなるので、釣れたてはひっくり返してクーラーボックスに入れておくと鮮度よく持ち帰りできます。

ぬめりをとる

塩でぬめり取り

食べるにあたって生ダコのぬめりが体に害があるのかどうかは分かりませんが、

ぬめりに臭いがあるので、ぬめりが取れていないとせっかくの料理が台無しになります。

なのでヌメリ取りはしっかりと行いましょう。

どうやってぬめりをとるのかというと、

タコのぬめり取りで一般的なのが塩揉みです。

塩揉みをすることでタコの臭いや、ぬめりをとることができます。

ボウルやバケツにタコと塩を入れて揉み込んでいくとすぐに泡立ってきます。

そのままボウルやバケツの中で15分くらい揉み続けたらぬめりは綺麗にとれて、

洗い立ての皿みたいにキュッキュッと鳴るようになります。

吸盤やクチバシのあたりがぬめりが取れにくいので入念に手でスリスリします。

 

ぬめり取り中の注意点をいくつか上げると

泡は臭い!飛び散ると悲惨なことになる
岩塩より海水の天然塩
塩を入れ過ぎない

 

私は最初の頃は塩の粒々(スクラブ)でぬめりをこすり落とすもんだと思ってましたが、実際は成分が大事なんですね。

一度泡立てば、そのまま揉み続けるだけで大丈夫です。

生タコ1kgに対して大さじ1杯の塩で十分にぬめりとりできますよ。根気よく揉み続けることが大事です。

岩塩は塩っ気がキツいので、できたら海水で作った天然塩がいいです。
海水塩のほうがマイルドな塩気なので茹でタコにした時美味しいです。

では塩揉みしていきます。

今回は船タコ釣りで持ち帰ってきた20杯のタコを塩揉みでぬめりとりしていきます。

バケツに入れたタコに振り塩

内臓を取り出したたこをバケツに入れて塩を振りました。

塩の量は大さじ3杯~4杯程度

タコを塩もみして出てきた泡

洗濯機になったつもりで無心で混ぜ続けます。揉み始めたらすぐにこれだけ泡立ちます。

この泡がすごく生臭く異臭を放つので、泡を周囲に飛び散らさないように

やさしく

かき混ぜたり、
揉んだり、
なでたり、
すりすりしたり、

塩揉み中のタコ

15分程度混ぜ続けました。ときどきは1杯づつ手に取り吸盤のあたりをゴシゴシと手のひらでこするのがコツ。

でも量が多いのでだいたいで大丈夫です。混ぜたらどれがどれか分からなくなるので。

ざるの入れて洗っているタコ

次にザルを用意して流水で塩と汚れを流します。この段階では1杯づつ丁寧にぬめりが残ってないかの確認作業をします。

ぬめりが残っているようならバケツに入った泡をつけて、ぬめりのある箇所を重点的に洗うようにします。

まとめてタコの塩揉みをする時は吸盤あたり、特にくちばしの辺りにぬめりが残りやすいので注意してくださいね。

 

米ぬかでぬめり取り

米ぬかを使うとぬめり取り中に塩っ気がタコに移らないので、

生タコを唐揚げとか天ぷら、刺身にする時は米ぬかを使ったほうが塩辛くならずに調理しやすいです。

TVで見たことあるんですが、料亭なんかは米ぬかを使ってぬめりを取って天ぷらにしてるようですね。

1度茹でるなら塩で揉んだほうが塩っ気が効いて美味しい茹でたこになります。

米ぬかはスーパーやドラッグストアに売っているところがありますし、ネットでも買えます。

コイン精米所が近くにある方はコイン精米所でも手に入れることができますよ。

 

冷凍する

この方法が1番簡単で手軽です。

内臓やクチバシの処理をしたタコを冷凍庫に入れて凍らせておくだけです。

冷凍庫から取り出してある程度解凍したら流水で揉み込んでみてください。

塩などを使わなくても驚くほど簡単にぬめりが取れます。

水洗いするときは軍手をはめて作業するとぬめりを取りやすい

たくさん生タコが手に入った時なんかは、一度冷凍が楽でいいと思います。

冷凍したタコ

ぬめりをとらず内臓の処理だけ終わらせて冷凍したタコを電子レンジで600Wの2分で加熱。

少し身に熱が入りすぎて足と胴の一部が赤くなっちゃってます。

水に浸けたタコ

水に浸けて解凍します。冷蔵庫に移して解凍してもいいですよ。

水に浸けて洗ったタコ

吸盤に汚れがついているので足を一本一本丁寧に洗います。

一度冷凍したことで、ぬるぬるが取れてなくなっているので、汚れの除去もやりやすい。

写真を見ていただくと茶色に水が染まり、汚れが落ちているのがよく分かると思います。

 

おわりに

下処理を終えて袋詰めしたタコ

下処理を終えたタコは食べる分以外は袋やジップロックに入れて冷凍すると思います。

何杯入れたか、大きさはどれくらいかってのを書いて残しておくと、解凍するときに使いたい料理でどれを解凍したらいいか選べるので案外助かったりします。

以上で下処理について紹介でした。

夏バテ予防にいい食材のタコですが、この時期だからこそ内臓をゴミで捨てる時は

生ゴミの異臭が強烈です。

臭いを抑えるにオススメなのが

生ゴミが臭わない袋を使う!

生ゴミが臭わない袋という商品名です。

これのおかげで夏場に魚を釣って帰っても嫁に嫌な顔されなくなりました。笑