ルアーフィッシングで人気の高いシーバス釣り。雑誌やメディアで取り上げられることも多く、ルアー初心者でも始めやすい釣りで人気の釣りです。
この記事はこれから始めたい方向けの内容になっていますが、経験者の方でも、基本を振り返り改めて情報をインプットすることで釣果につながるのではないかと思います。
シーバスの釣り方や狙い方
シーバスの釣り方(釣り場の選定)
シーバス釣りは大きく分けて岸からの釣り方と船(ボート)からの釣り方があります。
岸から釣るのと船から釣るのとでは揃える道具が違ってきます。
これから始める人は道具を揃える時に失敗のないように注意が必要です。
岸・オカッパリからのシーバスの釣り方
海や川からシーバスは狙うことができ、エリアごとにそれぞれの釣り方があります。
海で狙う場合は堤防、サーフ、磯など、日本沿岸のほとんどの地域や場所で狙うことができます。
釣りをするエリアが変わるだけで釣り方や狙い方が変わるので、釣りに行くフィールドに合わせたルアーやタックルで臨みましょう。
川でシーバスを狙うなら堰(せき)や橋脚などが激アツポイントで外せません。
河川には大規模河川や中・小規模河川がありますが、基本的には流れの効いている河川が釣れやすい傾向にあります。
河川でのシーバスの釣り方としては流下ベイトや遡上してきたベイトを捕食するシーバスを狙う釣りとなるので、そういったベイトを演出したルアー操作が必要となります。
また、河川の釣りでは川の中に浸かって釣りをするウェーディングゲームもポピュラーな狙い方です。
海や川でシーバスを釣ることができる場所は多いですが、釣れるポイントは偏っていることが多く、ポイントを知らず釣りに行くと、シーバス釣りを始めてから半年や一年ボウズが続いたという人もいます。
逆に言うとシーバスがよく釣れている場所で釣りをしたら釣りをやったことのない初心者でも釣ることができちゃいます。
シーバスはベイトを待ち構えて捕食することが多く、基本的には流れのヨレやストラクチャーが狙い目です。
逆に活性の上がった状態では海面付近に追い込んでベイトを捕食してボイルが起こっている場合もあり、食い気のあるシーバスが釣れる時期もあります。
海でも川でも季節により、シーバスが捕食しているベイトが違う為、状況に合った狙い方やルアーチョイスが求められます。
そういったシーズナルパターンやベイトパターンを意識することが岸釣りのオカッパリシーバスの釣り方の基本となります。
船・ボートでのシーバスの釣り方
マイボートやチャーター船で岸からは狙うことができないテトラや橋脚などのストラクチャーや明暗などや、沖にいるイワシなどのベイトに付いたシーバスを狙っていく釣りです。
陸で釣るのと同じくベイトに合わせたルアーセレクトが大事になってきます。
チャーターボートなどは船長に状況を教えてもらうことで対応できるので、必要なタックルやルアーを揃えて釣りに臨むことができます。
シーバスの釣り方(タックル・釣り具)
ロッド選びについて
ロッド選びはどんな場所で釣りをするかを考えて購入します。
小規模河川などの小場所でシーバスを狙う場合はショートロッドがいいですし、サーフや沖堤防などの大場所ではロングロッドが有利になります。
自分が釣りをする状況に合ったレングスが決まったら次に、適合ルアー重量や釣れる魚のサイズに合わせてロッドパワーをセレクトします。
ロッドメーカーにはシマノやダイワといった大手メーカーから、ヤマガブランクス・メジャークラフト・アピアなどなど、他にも多くのロッドメーカーがシーバス専用ロッドを販売しています。
会社が違うとロッドの特徴も違うのでいろいろと比較して、釣具店で実際に触ってみたりするといいと思います。
リール選びについて
オカッパリでもボートでも共通で大丈夫です。
スピニングリールの2500番から4000番あたりがいいでしょう。
ギア比についてはハイギアモデルが人気があります。
あまり大きすぎたり、小さすぎたりするとロッドとのバランスが悪くなるので、ロッドの性能を活かしきれなかったり、持ち重りがひどく長時間の釣りに向かなかったりします。
ライン選びについて
ラインはPEラインの使用が一般的です。
PEラインを使うメリットはナイロンやフロロのラインと比べて、同じ強度のナイロンやフロロよりもPEラインを使うとラインを細くできるってところです。
ラインが細いとルアーの飛距離が伸びるのが最大のメリットで、
そのほかにもラインが細い分魚に見切られにくくなったり、伸びにくい性質があるので伝達感度が高いのも特徴で小さなアタリも逃さずフッキングすることもできます。
ですがいい事ばかりということはなくPEラインは擦れに弱く、傷が入っていてキャスト時に高切れしたりフッキング時に合わせ切れしたりトラブルが起こることもあるので、大事なルアーをロストしない為にもしっかりとメンテナンスしながら使用することも大事です。
リーダーの選び方について
PEラインを使用した場合に必要なのがショックリーダーです。
PEラインは摩擦に弱い特性があるので、スナップやルアーと直接繋ぐと結束部分の強度が弱くなってしまう為にリーダーが必要になります。
またリーダーを使うことで、根ズレ対策にもなります。
リーダーにはナイロンラインとフロロラインを使います。
一般的にはフロロラインを使用することが多いですが、ナイロンがダメというわけではないので好みで使い分けるといいと思います。
PEラインとリーダーの結束方法で代表的なのがFGノット。
ノットの種類によって結束強度も違ってくるので、ラインの性能をキッチリ出す為にはノットを編む練習は必須ですよ。
スナップ
ルアー交換を頻繁に行うのでスナップがあればルアー交換が楽になります。
スナップは色々なメーカーから販売されており、製品によって強度や形状が異なります。
形状によってはシーバス用ルアーへの取り付けが難しいものもあるので購入時は強度だけでなく形状にも注意してください。
ライフジャケット
オカッパリでもボートでもライフジャケットは身の安全の為に着用するようにしてください。
腰巻タイプなどの膨張タイプはボートでの使用に人気があり、ジャケットタイプのものは収納力がありオカッパリで人気となっています。
タモ
シーバスは最大サイズで1メートルを超えることがあるので、水から抜き上げることが難しい場面もあります。タモを用意することで無理に抜き上げてロッドが破損するということもなく魚をキャッチすることが可能です。
足場の高い堤防で釣りをする場合は堤防の高さに合わせたタモの柄(ランディングシャフト)を準備しておくようにしましょう。
プライヤー
針を外すのに使います。
手でフックを外すと魚が暴れたときにフックが手に刺さる危険があるので、プライヤーを使うようにしてください。
釣り具屋のプライヤーにはラインカッターが備わっているものが多いので、ラインカッターとしての役割も担えるモデルがオススメです。
フィッシュグリップ
フィッシュグリップを使ったほうがルアーのフックを外すときに便利です。
魚の口をフィッシュグリップで固定することができてフックが外しやすくなります。
安価なもので十分なので揃えているほうがいいと思います。
ストリンガー
釣ったシーバスを持ち帰るならストリンガーがあれば便利。
キャッチ&リリース派の人には必要のない釣り道具。
シーバスの釣り方(時間帯)
ナイトゲームのイメージが強いかもしれませんが、日中でもシーバスは釣ることができます。
もちろん朝まずめや夕まずめはチャンスタイムなので逃さないようにしたいところ。
デイゲームとナイトゲームどちらも釣れるのですが、デイゲームでの実績ポイントとナイトゲームでの実績ポイントは違うことがあるので釣り場の選定は大事になってきます。
シーバス釣りを始めたばかりの時は、釣り場の情報に乏しいと思います。
デイやナイトにこだわらず釣り場に出向くことでベイトフィッシュの動向を知ることができ、パターンがつかめるようになってきます。
すると次第にナイトゲームはここを狙う、デイゲームはここを狙うといった攻略ができるようになってきます。
シーバスの釣り方(潮まわり)
大潮、中潮、小潮、長潮どれが釣れるのかは地域によって違いがありますし、ポイントによっても変わってきます。
釣行の積み重ねによって、その釣り場での釣れる潮回りはもちろんのこと、潮位による違い、上げ潮が良いのか、下げ潮がいいのか、などを見極める必要があります。
大潮でも干満差がほとんどない地域もあれば、干満差が大きい地域もあります。潮回りに関しては地域差があるので、固定観念を持たずに釣りをするほうが釣果につながるように思います。
シーバスの釣り方(季節)
シーバスは春夏秋冬いつでも釣ることが可能です。
基本的にはどの季節でも釣れるのですが、ハイシーズンは秋が一般的です。
地域によっては冬のパターンでよく釣れる地域があったり一概には言えませんが、始めたばかりであればハイシーズンである秋にシーバスを狙うのがオススメ。
1年通して狙うことができるシーバス釣りにはシーズナルパターンが存在します。
シーズナルパターンはその季節に直結したベイトパターンと繋がっていて、例えば冬〜春にかけてはシーバスを狙うのであればマイクロベイトやバチなどのベイト(エサ)を捕食しているシーバスを狙うことになります。
季節によって釣れるシーバスのサイズやベイトの種類は異なりますが、シーズナルパターンを意識して釣りをすることで釣果につながります。
シーバス用ルアーとは
バイブレーション
金属ボディのメタルバイブレーションと樹脂でできたバイブレーションプラグがあります。
引いてくるとロッドを持つ手元にも伝わるくらいプルプルとルアーが揺れながらアピールし、シーバスのリアクションバイトを誘います。
色々なレンジを攻めることができるので、どんなエリアで釣りをするにもパイロットルアーとして活躍します。
ミノー
リップのついたシンキングミノーやフローティングミノーといったタイプのものがあります。他にもリップのないリップレスミノーやヘビーシンキングミノーなどがあり、
一口にミノーといっても色々と種類があり、適応レンジがルアーごとに違うので、狙いたいレンジに合わせて選ぶ必要があります。
シンキングペンシル
河川などで水の流れにルアーを馴染ませるドリフトの釣りで活躍します。底付近のレンジから表層まで、カウントダウンて狙うことが可能でエキスパートほどこのルアーの扱いに長けていることが多い。
河川での釣りではどのシーズンでも通用するのでシンキングペンシルは重宝しますが、特にバチパターンの時は欠かせません。
トップウォータープラグ
カタクチイワシなどがベイトの時にシーバスのボイル打ちに活躍します。
ドッグウォークアクションがシーバスには特に有効です。
ジグヘッドワーム
季節問わず使うことができる万能ルアー
プラグ系のルアーには出せない、ナチュラルなアピールが可能です。
またダート系のジグヘッドを使って、ワインドアクションでダートさせてシーバスを釣る時にも使用します。
メタルジグ
圧倒的な飛距離で沖合のシーバスのボイル打ちに使ったり、ロッドアクションをつけて、ダートさせて幅広いレンジを狙うこともできます。
沖堤防など深場の堤防で狙うときに岸ジギと呼ばれる岸壁ジギングの時にも使用します。