秋の9月10月頃はアオリイカをエギングで釣るのに適したシーズンで最盛期です。
数釣りが楽しめる季節なので初めてエギングをしようと考える人は秋シーズンから始めるのがいいと思いますよ。
私自身、秋のエギングが好きなので今までそれなりに釣ってきた経験談も交えて今回は子イカシーズンのアオリイカの狙い方や攻略法を紹介します。
親イカシーズン子イカシーズン
まずエギングのシーズンについて解説します。
年中水温が高い地域を除いて、春と秋がアオリイカのシーズンになります。
春は親イカと言われる大型のアオリイカを狙うことができるシーズンで、春に産卵したアオリイカの子供が育って大きくなり、秋頃に釣れるようになります。
秋エギングの特徴は型は子イカなので小さいけど、数が釣れやすいというところです。
私の住む兵庫県では4月、5月が親イカシーズンで6月でもまだ釣れているところもチラホラあるという感じ、
秋イカは9月末から10月いっぱいが本格的に釣れる時期となります。
使用するタックル
エギングロッドの中でも柔らかめのロッドがオススメです。ロッドの長さは8.6ftあたりが使いやすい長さです。
秋は2.5号のエギと3号などの軽めのエギが基本になるので、竿のしなりを利用してキャストできる柔らかめのロッドが飛距離が出しやすいです。
リールはDaiwaでいうと、2500番クラスのリールでシマノでいうと3000番クラスのものを用意するといいと思います。
これより大きいリールだとリールの自重が重くなりシャクリにくいので、上記のサイズのリールか、1番手小さいリールを選ぶとシャクる時に疲れなくていいと思います。
ハイギアかノーマルギアかは好みの問題もあると思います。僕はどちらも使っていますが、ハイギアのリールの方が巻き重りがあるので、巻きの釣りでは有利だと思ってます。
潮に乗せながらエギをゆるやかにフォールさせるイメージで流していくような釣りをする時にはハイギア特有の巻きの重さがある方が個人的には潮の流れを手元で感じやすいです。
付け加えるとハイギアはハンドル一回転あたりの巻き取り量が大きいので糸ふけをとるのにも役立ちます。
ノーマルギアは大きいアオリイカとのファイトでも巻き取りのパワーがあるので、楽に寄せることができて、ノーマルギアの特性上、巻きが軽いってところがハイギアより優位になります。
ラインはPEラインを使います。比重が軽い為に水に浮く性質があります。そのためにエギがラインに引っ張られるようになるので、操作しやすく、フォールスピードもゆっくりとしていて、アオリイカにエギをアピールしやすくなります。
また伸びが少なく感度が良いので、アオリイカのアタリを感じ取りやすくなります。
ですのでPEラインの使用をオススメします。
注意しないといけないのはPEラインは擦れに弱い為にエギと直結すると結び目からラインが切れます。ですのでショックリーダーというものをPEラインに結ぶ必要があります。慣れるまでは結ぶのが難しいですが、慣れると釣り場でも難なく結べるようになります。
ルアーフィッシングでは必須スキルなので、PEラインとリーダーの結びの練習を日頃からするようにしたほうがいいですよ。
秋イカ程度であれば電車結びで十分な強度があるので、初めは電車結びの練習から始めてみてください。
秋イカエギングのおすすめタックルをまとめると
・Daiwaリール 2000番 or 2500番
・シマノリール 2500番 or 3000番
・PEライン 0.4号から0.8号
・ショックリーダー 2号
アクションの方法
エギングで大事なのが餌木にアクションをつけるということです。
ビシバシとシャクリ上げて、餌木をフォール(沈下)させる一連の動作がアオリイカを釣る為のキモになります。
シャクリに関しては人それぞれこだわりがあると思います。大きく2段シャクリやショートピッチでシャくったりと様々ですが、大事なのはシャクリの幅を意識することです。
大きく動かした方が良いのか小さく動かした方がいいのかは場所によりますし、その日ごとでも変わってきます。
シャクリ方に正解はないので色々と試行錯誤してみましょう。
シャクリ始めは基本的にはボトムまで落としてからシャクリ上げます。ボトムから始めて反応のある層を探っていくことが大事です。
ボトムまでのカウントが何秒かかっているのかを覚えて、例えば10秒でボトムに着底するところで、5秒あたりからシャクリ始めたなら中層を狙えてるってことなので、カウントすることで海中のどの辺りにアオリイカがいるのかを探っていくことができます。
着底までの時間をカウントすることで、アオリイカが釣れる層を把握できるので、再現性の高い釣りが可能になります。なのでカウントする癖はつけるようにしてください。
釣り方のコツ
アオリイカがエギを抱く時はフォール中です。なのでフォール姿勢が大事で、上手い人ほどフォール中のアタリを敏感にキャッチしています。
アクションを入れた後はすぐに糸ふけをとり、張らず、緩めずのラインテンションを保ちながらエギを操作します。
アタリがあるとラインがスーッと動いたり、緩んだり、ラインの動きに変化が現れるので、その時に合わせを入れるようにします。
ラインでアタリをとれるようになるのが秋イカを数釣りする為には必要なので、練習するようにしましょう。ラインでアタリをとる練習は日中の明るい時間帯がおすすめです。
アクション入れなくてもアオリイカは釣れる
ルアーフィッシングでは定番というか、広く知られている技術で、ドリフトの釣りってのがあります。
潮の流れにルアー(餌木)を乗せて、そのままリールを巻き、リーリングでアタリを取る技術のことなんですが、実はこれがアオリイカにも有効なんです。
やり方としては、キャストする位置から左から右に潮が流れているとしたら、潮上の左へキャストします。そこから任意の狙いたいレンジまでエギをフォールさせて、そこから巻くだけです。
その時重要なのがラインテンションを張らず、緩めずを保つことです。リールを一定速度で巻きながら、ラインテンションを保ち、潮の流れにエギを同化させるイメージで流していくだけです。
おわりに
秋イカは数釣りができて簡単なイメージを持つかもしれませんが、実はなかなか難しく、初心者と上級者では釣果に雲泥の差が出ます。
最初は誰でもよく分からないまま釣れることから始めていますので、とりあえずシャクってフォールを繰り返してみてください。
エギをいかにうまく動かして水に馴染ませられるかがポイントです。
慣れてきて釣果を得られるようになるとそのうち自分なりの正解が見えてくるはずです。